06.為替レートが変動する要因

為替相場は様々な要因が絡み合って変動しています。
基本的に為替レートは2国間(通貨ペア)の相対的な力関係によって決まります。

ちょうど、2国同士が綱引きをしているような感じが分かりやすいです。

引っ張る方を「買われる方」
引っ張られる方を「売られる方」

と考えてください。

綱引きは強い方側に引っ張られるので、
引っ張った強い国側の通貨が買われて高くなり、
引っ張られた弱い国の通貨が売られて安くなる
というイメージです。

下記の場合は、通貨Aが買われて高くなり、通貨Bが売られて安くなるということです。

 


通貨A高・通貨B安

 

 


下記の場合は、通貨Aが売られて安くなり、通貨Aが買われて高くなるということです。

通貨A安・通貨B高

 

 


引っ張られる強さが強いほど、為替レートの変動も大きくなります。

つまり、強い国の通貨が高くなり、弱い国の通貨が安くなって為替レートが決まるということです。

例えば、
アメリカと日本の2国を比べた場合、
アメリカの通貨はドル、日本の通貨は円なので、
該当する通貨ペアは、
ドル/円(USD/JPY)になります。

アメリカと日本を比べ、アメリカが日本よりも経済が強く、景気がよければ、
ドルが買われて高くなり、円が売られて安くなります。

このことを円安ドル高と呼び、一般的に円安と呼ばれています。

反対にアメリカが日本よりも経済が弱く、景気がわるければ、
ドルが売られて安くなり、円が買われて高くなります。

このことを円高ドル安と呼び、一般的に円高と呼ばれています。