略称:LISK 発行上限:なし 発行開始:2016年5月 ブロック生成時間:約10秒
概要
- イーサリアムと同様スマートコントラクト、分散型アプリ形成プラットホームとして開発されたプラットホーム内で使われる通貨
- 開発者がイーサリアム信者でイーサリアムをベースとして作られている通貨
※よく、イーサリアムと似ていると言われる事が多いので以下ではイーサリアムとの違いについて述べていきます。
特徴
① サイドチェーンを使用
リスクがイーサリアムと大きく違う点は、「サイドチェーンを使用している」点です。サイドチェーンとはイーサリアムで使用している、メインチェーンとは独立したチェーンになっています。
メインチェーンと比較したサイドチェーンの魅力を説明すると、スケーラビリティ問題が起きにくい点です。
イーサリアムのようにメインチェーンを使用している場合は、一本の鎖で一方向に順番に取引情報を記録していく仕組みですが、サイドチェーンでは、複数のブロックチェーンを別々に動かす事ができるので、処理能力が高い事から送金の詰まりが起きにくいのです。
また、更にチェーンを遡って修正できるなどの柔軟性も高いのです。
また、ハッキングを受けた場合、サイドチェーンの場合はチェーンを切り離せば対処できますが、メインチェーンの場合、仕様の関係上、ハードフォークが必要になることから、セキュリティ面においても優れているのです。
簡単に言うとサイドチェーンの場合、毒蛇に腕を噛まれたら切り落とせば助かるが、メインチェーンの場合は切り落とせない仕様になっているため、致命傷は避けられないということです。
上記の内容が掴みにくい方は、リスクのシステムはイーサリアムに比べてより柔軟に手を加えやすい仕様になっているとご理解いただいても結構だと思います。
しっかりとイーサリアムと差別化できていることが明確なプラットホーム系通貨ですね。
②プログラミング言語に「JavaScript」を採用
イーサリアムもリスクもお互いのプラットホーム上で様々なアプリを開発する事ができますが、開発にあたり大きな違いがあります。
それはプログラミング言語です。
イーサリアムでアプリを開発する場合、Solidityと呼ばれる独自のプログラミング言語が必要になりますが、リスクの場合は誰もが知っているJavaScriptを採用しているため、開発のハードルが低い、つまりイーサリアムに比べて開発者が参加しやすい仕様になっていることも大きな魅力の1つです。
今後注目しておくべきポイントやイベント
アップデートとSDKの配布
リスクはイーサリアムと同様にまだ開発途中です。
2018年内にCORE1.0という仕様にアップデートされないと完成に近づきません。
またこのアップデートはスケジュール通りに進んでいないため、非難の声は多いですが、注目すべきイベントではあります。
また2018年4月にはリスク上でアプリケーションを開発するために使われるツール(SDK)の配布も決まっているので、そこからも目が離せません(※2021年5月現在、SDKの運用は既に開始しています)。