04.スワップポイントはどのように決まるのか?

取引会社のサイトを見ると、
為替レート、取引通貨毎のスワップポイント、主要国の政策金利、経済指標が記載されたページがあります。

・為替レートは取引によって変動
・政策金利はその国の経済政策によって変動

ということは理解しやすいと思いますが、スワップポイントはどのように算出され、変動するのかを説明します。

 

取引会社によってスワップポイントの計算方法に若干の違いはあると思いますが、
基本的に下記のような計算をしてスワップポイントを日々算出し、その日に授受される金額を決めています。

実際は経済情勢やその国の信用問題等も考慮され計算されます。

ある一定時の為替レート×取引数量×金利差=1年間のスワップポイント

1年間のスワップポイント÷365日=1日に授受されるスワップポイント

上記の計算により算出された1日に授受されるスワップポイントが
取引通貨毎のスワップポイントになります。

1万通貨単位がメインなので、取引会社のサイトに記載されている
通貨ペア毎のスワップポイントは1万通貨あたりのものがほとんどですが、
まれに1,000通貨や10万通貨の場合もあります。

スワップポイント表には、
○○○通貨あたりのスワップポイント
と書いてありますので、確認するようにしてください。

 

例として、豪ドル/円を1万通貨買った場合、どのくらいのスワップポイントが授受されるかを計算してみます。

<計算条件>
・政策金利:日本=0.10%
オーストラリア=2.00%
・為替レート:豪ドル/円=90円
・売買方向:豪ドル/円の買い(円を借入、豪ドルで預入)
・取引量:10,000通貨

政策金利差は
2.00%(預入金利)-0.10%(借入金利)=1.90%(預入金利の方が多いのでスワップポイントは受取り)

1年間に授受されるスワップポイントは
90円×10,000通貨×1.90%=17,100円(1年間に授受されるスワップポイント)

1日に授受されるスワップポイントは
17,100円÷365日=46.84円
で、46円になります。(円未満は切り捨てが多いです)

基本的にスワップポイントは為替レートと取引通貨間の政策金利差の2つによって決定されるので、為替レートや政策金利の変動により、スワップポイントも変動します。