指値注文とは、売却する値段もしくは買戻しする値段を指定して、
指定した価格もしくはそれよりよりも高くなったら「売却」、安くなったら「買い戻す」という注文方法です。
指値注文の特徴は「買い戻す」注文の場合、指値以下の価格、
「売却」注文であれば指値以上の価格にならなければ注文が成立しません。
指値注文でスリッページが発生する場合は、不利な方へはスリッページが発生せず、有利な方向にのみ、スリッページが発生します。
指値注文でスリッページが発生する場合は、
金曜日の終値と月曜日の始値を比べて大幅な価格のかい離が発生した場合などで発生します。
例をあげて説明します。
買い指値(売りポジションの買い戻し決済用注文)の場合
上記の場合、ドル/円の買い指値を119.000で発注していますが、
金曜日の終値が120.000でしたので、指値価格の119.000まで価格が下がらずに土・日曜日を迎えました。
月曜日の始値が118.000でスタートしたとします。
指値注文の特徴は、買い注文の場合、指値以下の価格で約定する注文なので、
月曜日の始値の118.000で買い指値の119.000が有効になり、118.000で注文が成立します。
119.000の買い指値に対し、118.000で買い注文が成立したことになるので、
1円安い価格(有利な価格)で約定し買戻し決済ができたことになります。
売り指値(買いポジションの売却決済用の注文)の場合
上記の場合、ドル/円の売り指値を119.000で発注していますが、金曜日の終値が118.000でしたので、指値価格の120.000まで価格が上がらずに土・日曜日を迎えました。
月曜日の始値が120.000でスタートしたとします。
指値注文の特徴は、売り注文の場合、指値以上の価格で約定する注文なので、
月曜日の始値の120.000で売り指値119.000が有効になり、120.000で注文が成立します。
119.000の売り指値に対し、120.000で売り注文が成立したことになるので、
1円高い価格(有利な価格)で約定し、決済できたことになります。